就活のインターンシップについて

インターンシップの考え方

最近ジョプ型雇用が話題になっているが、日本の新卒一括採用はもちろん全くジョブ型雇用ではなく、したがって日本の就活におけるインターンシップも欧米とはその目的が異なる。

そもそも、欧米では、大学新卒の未経験者が正社員としてすぐに雇ってもらえるようなことは少ない。あくまでもそのジョプができる人を雇うのがジョブ型雇用だ。そこで多くの大学生は、低給与で実務をこなすインターンシップを行うことで、仕事の経験を積む。それでようやく正社員として雇われる経験を手に入れるのだ。要は、インターンシップとは「仕事を覚える修業」として存在する。

一方で、未経験の新卒を進んで雇う日本の就活におけるインターンシップでは、仕事を覚える必要はない。全く別の目的として存在する。

主に以下のポイントだろうか。

①仕事体験: 働いたことのない学生は、職業生活がどのようなものか見当がつかない。だからそれを知るためにインターンシップを受ける。

②会社紹介: これはワンデーインターンシップなどに代表される「超短期」のものが多い。会社見学のようなものだ。質問もできる。就活の始まる前段階で、いろいろ勉強するために、これを活用するのは良いだろう。

ただし、いくつかのインターンシップで幻滅したとしても、それはその会社に問題があるのかどうかは見極めに注意した方が良い。なぜなら、あなた(学生)が会社・仕事に幻想をいただいていた可能性が高いからだ。

[コンサルタント 松本 正明]